松濤塾とは

師範:泉屋誠三/Seizo IZUMIYA
師範:泉屋誠三/Seizo IZUMIYA

 日本空手協会城南支部松濤塾は、空手道を通じて心身を鍛錬し、社会に有為な人間を育成することを目的としています。

 当塾は公益社団法人 日本空手協会に所属し、同協会の主催する各種大会に出場しているほか、毎年末に松濤塾杯を開催しております。

 当塾の泉屋師範(七段)は全国空手道選手権大会の優勝経験者であり、確かな技術と理論に裏付けられた指導レベルの高さには国内のみならず、海外からも指導を要請されるほどです。

 また、当塾の稽古場所は東急田園都市線「三軒茶屋」駅から徒歩3分という大変便利な場所にあります。

 さらに、2019年には、松濤塾の兄弟道場として、松濤塾 恵比寿空手倶楽部松濤塾 芝浦港南道場においても、稽古を開始いたしました。


師範挨拶

「誰にでもできる空手」をご提供いたします

 

皆さんは今、何か熱中できるものがありますか?思い切り汗を流していますか?大きな声が出せますか?強くなりたいと思ったことはありますか?

 

私が空手道に出逢ったのは、実はこうしたことがきっかけだったので、皆さんにも同じことをたずねてみました。中学生だった私は何をやっても長続きせず、勉強もいまいち、毎日が退屈。でも何か心を突き動かすものを求めながら、だからといって、何をするでもありませんでした。

 

当時は『あしたのジョー』や『巨人の星』、『空手バカ一代』など、いわゆる“スポ根もの”が全盛の時代。王に長島、野村がTVの中から少年達に熱いメッセージを送っていた、そういう時代でした。スポーツは「観るもんじゃない、やるもんだ!」とはいえ、勇気がない。

 

そんな頃、私は故郷の札幌の映画館で『燃えよドラゴン』を観て、ぶっ飛んだわけです。ぶっ飛んだのは何も私だけではなかったらしく、その後世の中のは空手バブルの時代に突入いたしました。恐る恐る入門した空手道場には、そんなぶっとび組が100名はいたでしょう。しかし、現実は厳しく、先輩は強く、いつまで経っても「アチョー!」と言わないし、ヌンチャクも教えてくれない。・・・しちめんどうくさい礼法だとか、苦痛以外の何者でもないたち方の話ばかりを、偏屈な爺さんがニコリともせず、誉めもせず、延々と教えています。少しでもイヤな顔をしようものなら、耳は悪いが目は良いらしく、すかさず見咎めてネチネチと説教してきます。

 

2ヶ月経ち、3ヶ月経ち、ふと周りを見回せば道場に入りきれず、廊下に溢れていた初級白帯のバブル組はいつの間にか姿を消して、残ったのは私独りになっていました。

 

「何で続いたんだろう?」

今思うに、私はそれまでの自分がイヤだったのでしょう。生まれ変わりたかったのです。もっと勇気がほしい、強くなりたい、もっと、もっと・・・こんなに一生懸命に汗を流すのは、初めての経験でした。やり遂げた達成感、努力の大切さ、継続の難しさ等々、すべてが新鮮でした。

 

「生きている!」そう実感したのです。

13才の秋、空手道場の門をくぐり、以来37年迷わず空手を続けてきました。私の人生を変えた空手の道に、今あらためて感謝するとともに、空手の専門家になった現在、この素晴らしい空手道を次代に遺していきたいと痛切に思っています。ただ、昔のように殴られ、蹴られ、シゴかれて・・・では、ごく限られた人にしかできない空手になってしまいます。

 

「誰にでもできる空手」、私は迷ったあげく、ここに答えを見つめました。あまりに不器用で、できないことが山積みだった(今でもそうですが)自身の経験を活かし、真面目に稽古すれば必ず習得できる空手を皆さんにご提供します。

 

公益社団法人 日本空手協会 総本部指導員 泉屋誠三

 


師範プロフィール

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泉屋師範プロフィール(「月刊空手道 2003年5月号」泉屋師範の特集)
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PDFファイル 792.6 KB

師範著作論文

現代経営学は空手道から何を学べるか

公益社団法人 日本空手協会 泉屋 誠三・清和大学教授 野呂 一郎 共著(清和研究論集 第20号2014年3月)

 

 松濤塾生 野呂氏との共著による学術論文です。現代経営学の視点から空手道を論じています。


公益社団法人 日本空手協会について

 公益社団法人 日本空手協会は、日本空手道の開祖である船越義珍が創設した世界最大の空手団体で、世界の空手人口の7~8割を占めるとも言われています。3年ごとに船越義珍杯世界大会を開催しているほか、毎年、全国空手道選手権大会を開催しています。

 

 空手、カラテ、KARATEと様々な空手道がありますが、公益社団法人日本空手協会は

  • 唯一の文部科学省認可の公益法人です。
  • 内閣総理大臣杯、及び文部科学大臣杯を授与される空手界唯一の団体。
  • 品格あり青少年育成に努めております。

 全国の中学・高校・大学等の空手道部で行われている、いわゆる「伝統空手」に属し、伝統派としては財団法人全日本空手道連盟(全空連)と並ぶ2大団体の1つです。

同時に公益社団法人日本空手協会は全空連の協力団体という性質も併せ持っており、多くの日本空手協会の会員が全空連の大会でも活躍しています。子供の頃から入門すれば学校の空手道部で活躍できる機会も大いにあるでしょう。

 

 空手道には四大流派(松濤館流、和道流、糸東流、剛柔流)がありますが、日本空手協会はダイナミックな動きと力強さを特徴とする松濤館流の代表的な団体です。また、体重無差別の一本勝負を重んじています。

 

 世界100カ国以上で活動している日本空手協会には外国人会員も多く、総本部には多くの外国人道場生が稽古に励んでいます。

 

 詳細についてご興味のある方は、日本空手協会総本部ウェブサイト(http://www.jka.or.jp)をご覧ください。


公益社団法人 日本空手協会 道場訓

一、人格完成につとむること

   Jinkaku kansei ni tsutomuru koto

   Achieve perfection of character

一、誠の道を守ること

   Makoto no michi o mamoru koto

   Be sincere

一、努力の精神を養うこと

   Doryoku no seishin o yashinau koto

   Put maximum effort into everything you do

一、礼儀を重んずること

   Reigi o omonzuru koto

   Respect others

一、血気の勇を戒むること

   Kekki no yuu o imashimuru koto

   Refrain from violent behavior

松濤塾に掲げられている 中山 正敏 初代首席師範 直筆の道場訓

松濤塾に掲げられている 総本部 中山 正敏 初代首席師範 直筆の道場訓


公益社団法人 日本空手協会 紹介動画